おかげで曜日に関係なく時々、心もお財布もリーズナブルに映画館に足を運んでイマス。
さて今日観てきましたのはスタジオジブリの「かぐや姫の物語」。
削った鉛筆を使ったような素朴で柔らかなラインで描かれる筆のタッチに、
「モスグリーン」ではなく、「柳煤竹 (やなぎすすたけ)色」
「ピンク」ではなく、「薄紅梅 (うすこうばい)色」
・・・とか言いたくなっちゃうような、
西洋のカラーパレットではない、日本の伝統色が合わさって、
映像がとても美しいなあと思いました。
神秘的な部分の多い、日本のこのファンタジーに
このおぼろげなレイアウトがぴったりだなあと思いました。
「生きているという手ごたえ」という姫の言葉が心に残りました。
神々しいばかりの月の世界=極楽浄土はすばらしいところです。
でも、いろいろなことがあって心が揺れたり苦労もたくさんあるけれど
この世の、喜怒哀楽織り込んで「生きているという手ごたえ」を感じる日常が大事なのだと言っているのでしょうか。
ファンタジーなのでストーリーが割り切れる結末というわけではありませんが、
エンディングテーマもじっくりと聴き入ってしまい、
よかったねえ~これ、好きだなあ~
と心穏やかに話しながら帰り道についた映画でした。