いま、上野の国立博物館で
日本 国宝展が開催されています。
今回は神社・仏閣に伝わる品物が中心で、
古代から近世にかけての信仰にまつわる国宝がたくさん出品されています。
道具や仏具、焼き物、御経に絵巻物、仏像などのほか、
縄文時代の土偶などの、神道の前身となるアニミズム的なものまで、
もう、
い~っぱい!
なんてったって、会場にひとたび入ると、
前後左右どちらをみても、
お~~、これって教科書でみたことアルアル~!・・・のオンパレードなので
ホントウのお宝づくしを一度に見る事の出来る、オトクな展覧会です。
展示は館内ミュージアムショップコーナーをはさんで2会場に分かれています。
音声ガイドを聞きながらじっくり鑑賞すると、かなり体力も使います。
両親も一緒でしたから、半分制覇し第2会場に入る前に1階に降りて
上野精養軒のカフェコーナーでおなかに詰め込んでからまた再入場!
さてさて、みどころはとにかく満載なのですが、
やはりこの方・・・・
奈良の安倍文殊院より、善財童子立像
展覧会のいちばん最後に会える、この善財くん。
彼の表情に心が温かくなります。
善財童子はインドの長者の子に生まれ、
ある日仏教に目覚めて、文殊菩薩の勧めにより、
菩薩だけでなく異教徒の修行者や道端で遊ぶ子供、遊女に至るまで53人の人達のもとで真理を求める修行を続け、すばらしい人格者となったのだそうです。
(ちなみにこの53という数字が東海道53次とも関連が!)
歩きながら文殊菩薩たちをふと振り返るその姿。
もともと仏教のパレードでは
獅子や師子児と呼ばれる子どもが最初に登場して道を清めたのだそうです。
ですから、文殊菩薩たちの一団と一緒になってから
汚れを知らない無垢な子どもだからこその大役、
魔除けとして、一団を先導する役割を託されたようです。
そういうわけでこの像をを見ていると
「 文殊さま、こちらデスゥ 」・・・な~んてあどけなく振り返りながら、
文殊さまを気遣いつつ先を行く、彼の軽やかな足取りが聞こえてきそう❤❤
こんななにげない瞬間をパシャッ!と写真に撮ったような、この動きのある造形に、
これまでの仏像とは違う、
快慶 (←おもしろいコラムもぜひどうぞ ) のこの作品の斬新さを感じました。
そうそう、
今回改めて確認したミニ知識2つ、ここに書いておかなくちゃ!
1.土偶とハニワって、ちょっと混同しそうですが、
【土偶】 縄文時代に作られた土製品。
女性をかたどったもので、豊饒や多産を祈ったものと考えられている。
【ハニワ】 古墳時代に量産される。
武人や巫女など古墳の上に飾られた、土製の素焼きの焼き物。
2.せっかく今回見る事の出来る
玉虫厨子。
でも下勉強が足りなくてワタシ、羽がどこにあるかみつけられませんでした・・・ククッ
調べましたら、
まず、厨子の「捨身飼虎図」面の上段宮殿部分の観音扉をチェック!
その扉の4つの蝶番のうち、右下の蝶番の金具の穴
(数ミリのスキマ) 、
ここに見ることができるんだそうです!
日本国宝展は、12月7日まで。
いよいよ国宝級の土偶5体もすべて展示されます。
おもしろいおみやげもの (←笑えマス) もたくさん。
わたしももう一度訪ねてみようかなと思っています。
※追記 ( by Ryu )
土偶とハニワの違いならカンタンダヨ。
土偶は
ハニワは
スタイルで一目瞭然。
❤
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