2012年4月19日木曜日

あくまきの巻

やっと桜が咲いたなあと柔らかな春の陽ざしをいとおしんでいたら、もうすぐ5月。
5月といえばこどもの日、こどもの日といえば柏餅。なんだかこのごろ無性に柏餅が食べたいのです。


連想がついつい食べ物系に走ってしまいますが、お餅といえばあべかわ餅がこどものころより大好きでした。
そしてあべかわ餅といえば・・・鹿児島にもそれによく似た味わいのおいしいスイーツがあります。 
昔、おばあちゃんのうちに遊びに行くと、お砂糖ときなこをたっぷりかけて「鹿児島のおやつを召し上がれ。」と、ときどきおやつにだしてくれました。


あべかわ餅よりねっとりしているけれど程よいつぶつぶ感。
お餅の本体自体には味がついていないのできなこの味がとっても活きます。
2切れもいただくとずっしりおなかが満たされてくるこの質感、重量感。


・・・・それは「あくまき」。


あくまきとはずいぶん奇妙なネーミングですが、「灰汁巻き」と書き、灰汁(あく)に漬け込んだ竹の皮に、同じく、灰汁(あく)に一晩漬け込んだもち米を包み、灰汁で煮たものです。
中華おこわを包んであるようなしっとりとした竹の皮をむいてはがすと琥珀色のお餅が顔をだします。
それを切り分けるのは包丁やナイフではとてもベタベタしてなかなかうまくいきませんが、竹の皮を端から割いて細いリボン状にして、お餅にベルトのようにくるりと巻いたらそのまま両端を交差してぎゅっと絞るようにすればOK。 これがあくまきならではのカッティング法。
包み皮も難しいカットにうまく利用する、その様に感動したものです。


そろそろお三時・・・こんなことを思い出していたらなんだかほんとに食べたくなってきました。


あ、有楽町のかごしま遊楽館なら売ってるかなあ!




0 件のコメント: