日本で最初のセラピードッグ・チロリに会う。

ごめんなさい、
ときどき通る場所なのに
全然知らなかったのです。

それは、晴海通りを歌舞伎座から築地に向けて歩く途中、
万年橋につくられた築地川銀座公園にありました。

名犬チロリの銅像。

でも、ほんとうにチロリのことを知ったのは
先日みたテレビ番組でのこと。

あろうことか虐待の可能性のある脚をケガし、

子犬とともに捨てられていた犬、チロリ。

子どもたちに拾われ、

通りがかったブルースシンガー大木みのるさんとともに

子犬たちの里親は見つけるも、

チロリは貰い手がみつからず保健所へ。

殺処分寸前に大木さんに引き取られました。

アメリカで歌手として活躍しながら

セラピードッグについて知っていた彼は

日本に戻って、セラピードッグの普及に努めます。

本来純血統書のある犬だけが訓練されるところ、

チロリが病気の犬に寄り添うその姿から

天性の優しさをみてとって、

雑種であるチロリでしたが訓練を始めてみます。

すると

セラピードッグの訓練カリキュラムは

本来なら２年半かかるところだそうですが

チロリは半年でマスター。

チロリは日本初のセラピードッグとして誕生しました。

それからチロリは１２年もの間、

動かなかった手が動くようになった人、

歩けるようになった人・・・

それこそ多くの御老人、病気の人たちに

優しく寄り添いながら、

彼らを癒し、励まし、元気にさせてきたそうです。

チロリと子犬たちの銅像です。
この地に立っているのは、
チロリはこの地、
中央区を中心に活躍したからなんだそう・・・。

チロリは捨てられ、悲しみを知っている犬。

でも、だからこそこうして彼女なりに

一緒にみんなを癒してあげられたのかもしれませんね。

逆境を乗り越えて

彼女が生きた、セラピードッグとしての道。

涙の出るような感動をもって

この銅像と改めてご対面しました。

コハクは・・・・そこまではできないけれど

我が家の欠かせないセラピードッグちゃんでもあります。

みなさんもおうちのワンちゃん、

きっとそんな存在だろうなあ。

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