「一回につき一個」と自分で思っている。

 小さなときから、トイレトレーニングで

ちゃんとシーツにできたら

「上手にできたねえ～！」と

ごほうびに小さなおやつ（カケラくらいのものですが）。

コハクはシッポぶんぶん振りながら

喜んでもらっていく習慣です。

今も実はそれが続いていて、できたあと、

わたしたちの目の前にお知らせに来ます。

そしてじ～っとわたしたちをみつめます。

それを気づかずに顔をそむけていると

気づいてもらうように

見えるほうにまわりこんできて

じっと見上げてきます。

まだ気づかないでいると、

「スンッ！」と小さく鼻を鳴らします。

そこで、あ、出たんだ、と気づいて

シーツを敷いているところに行って

　「あっ！　オシッコしてる！」

と驚いてみせます。

するとコハク、うしろで

　「ね、出たよー」とばかりに

嬉しそうに誇らしげにこちらを見上げています。

そこで

　「スゴ～イ！　気づかずにごめんね」

と、キッチンにおやつをとりにいきます。

それについてきながら、

足元でわたしの様子をじっとみていて

じ～～～～～

手に取って一粒あげると

ゴキゲンにしっぽを振りながら

おいしそうに噛みしめます。

そして、くるっと振り返って帰っていくコハク。

ちっこいちっこい粒なのに。

一粒なのに。

もっとー　　と言わない😄。

もしわたしなら、

もっとちょうだ～い、と

ピョンピョンすがると思います。

けれどコハクは、

一回につき一個と自分で思ってる。

もらったということが嬉しいらしく

それで満足してくれるので

いつもエライな～と思います。

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