更科、藪、砂場 の3つ。
そのひとつの老舗を訪ねようと向かった場所は、
神田の駅から御茶ノ水に向かうエリアってあまり馴染みがなくて
日本橋から秋葉原方面にクルマを走らせているときに
なにげなく通り過ぎているところでした。
駅で言えば丸ノ内線の淡路町、都営新宿線の小川町駅のあたりですね。
いや~~~、あの憧れのお蕎麦屋さんはここにあったのですかあ~!
全国の藪そばの筆頭、かんだやぶそば !
2013の火災から再建されたお店の角で迎えてくれる釣り行燈は昔のままだそうです。
オーダーすると、女将さんがまるで歌会始の和歌のように
語尾をあげて伸ばした独特のイントネーションで詠みあげます。
それを聞き取って厨房が準備するそうです。
笑顔の美しい女将さん
まずはBobと一杯、そしてジューシーな合鴨のあいやき、
そばずしは蕎麦のグリーンがベースでまわりがひきたつ綺麗な色。
せいろ をいただきます。
濃厚なかえしをちょっとだけつけて、江戸っ子風にいただく!
さて、ここのお蕎麦は緑がかった色をしています。
Bobの大学時代の親友の店、
小千谷の老舗「わたや」のへぎそばは布海苔がつなぎで
やはり淡いグリーン。
調べてみますと、
こちらのやぶそばの色のゆえんは、
初代の堀田七兵衛さんが、蕎麦の風味の落ちる夏、
見た目だけでも清涼感を楽しんでもらおうと
蕎麦の若芽を練りこんだのが始まりだそうで、
現在はクロレラをいれてこの色を出しているんだとか。
(http://sobaweb.com/magazine/201209expo/20120829100502.html より)
なるほど~~。
ところで、
お店の壁にかけられていた額、
この東都のれん会は、江戸から明治初年にかけて創業された、
100年以上の伝統を有する古いのれんの店の集いで、
54軒がその名を連ねているそうです。
なるほど~というお店がいっぱい。
あいうえお順らしく、下の段に「やぶそば」の名前もみえます。
それにしてもこのお店のまわりの一角って・・・!
まるで昭和初期に迷いこんだような感じがあります。
奇跡的に東京大空襲から免れたからでしょうか。
ところどころに釣り行燈が下げられた古い建屋の
お店からこぼれる光が、もう暗くなった街路を静かに灯しています。
歯医者さんのコンクリートの建物も古いこと。
歩き回っているうち、
なんかタイムスリップしたみたいで感動しちゃいました・・・!
要チェックのお蕎麦の老舗、まつやさんもこの一角。
神田の寄席・連雀亭もこのすぐそば。
かんだやぶそば、
お店を出るときに従業員の女性たちがかけてくれる、
「ありがとうぞんじました~~」
この優しい言葉も声もまるで歌のよう。
こういったお蕎麦やさんの従業員の女性のことは
「花番さん」というのですってね。
さまざまなところにみえる老舗の深さになんだかいろいろ感動します。
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