コハクとの暮らしで、
わたしの生活に増えたもの……
それは「外を歩く時間」と
「しゃがみこむ瞬間」。
お散歩中、
コハクはあっちへフンフン、こっちへスンスン。
そしてそのたびに後ろを追って、
落とし物(!)に目を光らせ、
処理袋を片手にしゃがむのが日課です。
いつもの散歩道で、
コハクもいつも鼻をつっこむ、
低めの植え込みの前にて。
ふと見ると、ちいさなネームタグが。
「マルバシャリンバイ」
……え、マルバシャ…リンバイ?
目で追って、
口に出して読んでみるけど、
舌がつまずく感じ。
“シャ”と“バ”が両方出てくるあたりも
なんだかややこしい。
「え、何語?中国語?」
「長いよ~!なんて難しいお名前!」
「花の名前って、難しい〜〜〜!」
そんなグチを心のなかでこぼしつつ、
でもなぜか気になるその名前。
よし、憶えよう!
でも、一気にはムリ!
もう自分の脳の処理能力の減退は
わかってますから…(笑)。
そこで考えました。
まずは区切って読んでみる。
「マルバシャ」「リンバイ」
・・・2拍に分けると、ちょっとリズミカルかも。
♪マルバシャ、リンバイ、
マルバシャ、リンバイ、オ〜イェ〜イ♪
なんかラップのノリになってきました(笑)
……いやいや、ふざけてる場合じゃない。
ちゃんと意味を探ってみよう。
“馬車(ばしゃ)”……え?「車輪」じゃない?
そうか、「シャリン」って、車輪のことかも!
で、残った「バイ」って……
あれ?花の名前で「バイ」って言ったら
「梅(うめ)」が思い浮かぶ…
まさかの!?
「シャリンバイ」=「車輪梅」??
で、その前の「マルバ」は……
「丸葉」ってこと!?
わ〜、すごい!
パズルみたいに意味がつながってく!
で、わたしの結論!
マルバシャリンバイ=丸い葉っぱの車輪梅!
‥って感じで
自分のなかで“勝手漢字変換”してみたら、
スルッと心に落ちてきました。
そう思ってあらためて見てみると、
確かに葉っぱは丸っこくて、
なんともかわいらしい。
この名前、考えるのにあんなに苦労したぶん、
いっそう愛着が湧いてきます。
以来、その植え込みの前を通るたびに
「おはよう、マルバシャリンバイちゃん♡」
と、朝のあいさつ。
……このサラッと口から出せる感じ、
非常にきもちよい~(笑)
ところでやはり気になって
一応、あとでちゃんと調べてみたら――
なんと!わたしの“勝手変換”のとおり!
まさに「丸葉車輪梅」
と書くのだそうです。わ〜い!
名前が難しくてスルーしがちな街の植物も、
ひとつ知ると毎日の景色が
ちょっと特別になりますね🌿
みなさまの「脳内植物図鑑」にも、
マルバシャリンバイちゃん、加えてみてね。
❤お読みいただきありがとうございました❤

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