2014年5月26日月曜日

北海道美瑛・感動の、あの青い池の秘密!!

北海道・美瑛地方にある、あの「青い池」。
初めて出会ったのは去年の7月でした。
札幌に向かう飛行機の機内誌でその存在を知り、
吸い寄せられるように真っ先に向かったのがここでした。
わたしたちの素人カメラにも
こんなに美しい色合いを残してくれる懐の深さ。
立ち枯れた木々との組み合わせが
北海道の神秘としてわたしたちをすっかり虜にさせた思い出の青い池・・・。

青い絵の具を溶かしたような、空がそのまま映りこんだような
見る人を誰も感動させるこの青の秘密。
それはなぜか。
これを昨日(5/25)のテレビ朝日系「奇跡の地球物語」で解明していましたので
懐かしくって、みんなで食い入るように観てしまいました。

青い池の水は十勝連峰の美瑛川から注ぎ込まれているということで、
カメラは写真家高橋さんとともに
青が生まれる場所を求めて、さらに上流へと向かいます。
美瑛川は上流の硫黄沢というところで硫黄沢川と合流。
驚くことに、合流する前の2つの川は無色。
           でも、2つが合流すると・・・青くなる。

つまり・・・

 ●美瑛川は、一般的な河川と同じ中性の水質
 ●硫黄沢川は、火山である十勝岳を源流としてアルミニウムイオンとシリカという鉱物が溶け込んでいる酸性の水質。 酸性が強いのでこれらの鉱物は水中に溶け込み川の水は無色に見える。

しかし、
この二つの水質の川が合流して、中性の水によって酸が弱まると
化学反応を起こしてこの物質が目には見えないほどの小さな粒子となって水中に現れる。
この粒子は、太陽の光に含まれる青い光を強く反射する。
そこで、川の水が青く見えるようになる。
     ・・・・・・・・こういうわけなのです!

合流して生まれた青は、池に至る途中の白ひげの滝において
滝が生まれる岩からの湧水に硫黄沢川と同じ成分が含まれるため、
青味が一層強まる。
こういった過程を経て青い池へと流れ込んでいる。  
     ・・・・・・・・ということなんだそうです!
2つの流れが合流することによって青い色が生まれる。
性質の違う2つの川が合流した、自然のブレンド。
読み解くと明解だけど、自然の奇跡なのですね。
神秘的だし、やっぱり北海道は雄大だ・・・といっても、
実はこれまで、富士、中央アルプスなどの八ヶ岳周辺や阿蘇、
そのほかにも日本のダイナミックな風景というのは各地でみてきているので、
北海道の雄大さはどう雄大なのか、実はよくわからなかったのです。

いままで知っているダイナミックな風景というのは、
山頂に雪を抱く遥かなる山脈を眺めたり、
山頂から広大に続く牧場や遠い下界を俯瞰的にみおろしたり
・・・というような、自然の姿でした。

今回見た北海道の景色は、
山林を伐採し広大な土地が一生懸命開墾され、
荒れた火山灰の土地を農地として手掛けられた。
そして長い長いときを経て整備して、
丘をいくつも越えて空とくっつくまでどこまでも広がっている豊かな大地にしてきた・・・。
そんな、自然と向き合う人間の努力が結んだ景色でした。

この風景を目の前にしてそう考えたときに初めて、
北海道という地理的なでっかさに加え、
寒さにも厳しい自然にもひるまずにそこを開拓してきた人々の強い意志、
そこに 「北海道はでっかいどー」 と言われる所以があるのではないかと、
少しですが、わかったような気がしました。
北海道旅行といっても、みんなの時間を合わせた短い時間でしたので
訪ねたのはそのほんの一部だったのですが、
心が広々とする景色、すがすがしい空気、おいしいものがい~っぱいで、
まさに身も心もゆったりとしたひとときでした。
                    うますぎるし~!!
                    そして、じゃがバターは きたあかり デスネ 
                       (夜のサッポロビール園・ケッセルホール)
ちなみに・・・・、
静かな小樽、古い北の街の早朝。
ベンチに腰かけて煙草吸う男の人たち。
おでこや眉間に刻まれたシワが深く渋く、みんな高倉健に見えました。
それにくらべて、
札幌あたりを闊歩している若い男の子たち。
前髪を斜めに垂らして、みんなGLAYのメンバーに見えました。
   (GLAYは北海道の若者たちが誇るロックバンドですもんね、その影響かな。)

 
さあ、大地のでっかいパワーを吸い込んで、
        我々も前に進むど~ほっかいど~!

テレビ朝日 「奇跡の地球物語」で今回改めてわかった青い池の秘密・・・
これをはじめてとして、
北海道には数えきれないほどの底知れない魅力がありますね。



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