2017年6月2日金曜日

バッハはカツラ、ベートーヴェンは地毛のままなワケとは・・・?

高校で、いまベートーヴェンの「Ich liebe dich
(独・I love you のことですヨ)
を歌ってもらっています。
とてもとても愛らしいメロディの曲ですよね
フィッシャーディスカウもの
お聴きくださいませ❤

音楽界の超有名人 ベートーヴェン。
彼について生徒たちに聞いてみましたら
 『髪がもじゃもじゃの厳めしいお方』。
・・・うふ~~確かにね。
確かに、音楽室のうしろに並べて貼ってある
偉大な作曲家の肖像画のなかのベートーヴェンは
・・・たいていこのあたりですもんね。

聴力を失いつつも
ジャジャジャジャ~ンはじめ
すばらしい大曲をいくつも書いた孤高の人、ってイメージ。

・・・でもね、
彼にもかわいい幼少時代があったのですよお。
ネ~、13歳ごろです。
・・・ということを今日は少しばかり。

宮廷楽長だったおじいちゃんに愛されていたけれど、
彼が3歳のころなくなってしまったあとは
宮廷歌手だけど酒乱のお父さん、
酒におぼれてしまって生活は困窮。
モーツァルトみたいな神童にしてひともうけしようと
彼に過酷なまでのスパルタ教育を施します。

こちらモーツァルトさん

楽才あったベートーヴェン、
ウィーンに行ったときモーツァルトの前でもピアノ演奏して
モーツァルトからすばらしい才能と褒めたたえられたほどで
弟子入りするはずでしたが
 愛するお母さんの病気が悪化して帰郷・・・
 お父さんはお酒が増えすぎて失職・・・
19になった彼が宮廷楽師となって
おうちのために一生懸命稼いでいたようです。

そのころ、1789。
1789といえばフランス革命!
まさにお隣の国で起こった王政を崩す民衆の力!
ベートーヴェンも大いなる刺激をうけました。

彼はこのころにはもういくつもの作曲をし、
そしてピアニストとしても後援者を得るほどで、
お父さんも他界した後、多くの作曲家に師事します。

20代前半には天才ピアニストとしても社交界の花形。
ハンサムよ~!

世の中は印刷出版技術も向上していたから
自分の作った曲を売ることができ、
彼はバッハやモーツァルトのように宮仕えでなく
フリーランスの音楽家といて食べていけたのです。
 ↑
・・・で、これって音楽史的にすご~く大事なのデス!
だって、宮廷に行く正装としてカツラがあったわけで
バッハさん。
もちろんカツラの下には
地毛がありますヨ
つまり有名音楽家といえども使用人。
ノルマもあったしクビだって。
正面玄関からは入れなかったそうですよ。

でもベートーヴェンはそんなことしなくても
稼げるようになってるから
髪だって地毛のまま、フリーランス~!

名声に支えられ、
明るく社交的だったこのころの彼。
友と談笑し、恋だってしたでしょうね。

このあと、みなさまよくご存知、
彼にとって辛すぎる耳の障害が始まるのですが、
今日の最初に書いたあのステキな歌曲
「Ich liebe dich」は
25歳のまさに輝けるこのころの作品です。


おいでいただきありがとうございました
     
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2 件のコメント:

  1. 「Ich liebe dich」私も7月の発表会のために練習しています。高校生もドイツ語でうたうの?初めはドイツリートかっこいい!なんて楽しく練習してましたが 壁にぶちあたり日本語に変えました。
    高校生の歌う イッヒ リーべ ♪
    ドルム ゴッテスからは神への祈りに入るところなど どのようにうたうのかな?見学させていただきたいです。
    ドイツ語での練習は同じくディスカウを聞きました。私達の頃は教科書にあったかしらね?
    ☆chaki☆

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  2. ちゃきさま
    コメントありがとうございます。
    Ich liebe dich練習中ですかあ!
    ステキな曲を選ばれましたね、7月の発表会、どうぞ頑張ってくださいませ!(応援に行きたいな)
    高校ではせっかくなのでドイツ語にチャレンジで〜す。
    曲は、愛してるねん・回想・祈りの3部に分けて、
    ドイツリートとポピュラーの発声の違いやら曲想や音楽史あの手この手、ベートーベンさんとも親しくなってもらいながら思いを込めて歌ってもらっています。慣れない言語に拒否反応起こさないよう気をつけながら、ネ。

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