2012年1月4日水曜日

相田みつを美術館



叔母たちと丸の内で会って、まず相田みつを美術館を訪れました。
いつも目の前を通っているけれどちゃんと中に入ったことがなかったので、目的のひとつにしたのはいいことでした。

彼の書はあちこちでよく目にするからわかったような気でいたけれど、ひとつひとつの作品が生みだされる思いや過程があらためて知れました。

本格的な書道家だったのですね。
あの書体は一見独特だけれど、見る人を安定させるバランスがちゃんととれています。
字のことを知り尽くしているからこそ、ここまで字体をくずしてもそれを「味」と感じさせるのでしょう。

いわゆる書道作品のような字の完成度を求めるのでなく、書かれたその言葉やつぶやきに対し、素直に目をむけ心に捉えてもらえるように考えて表現したのがこの字体なんだと思います。

だから、書かれたその作品を前に人はみんなまるで絵画をみるようにみつめ、言葉と自分をじっと同化させているように思いました。


 *作品より・・・

  しあわせはいつもじぶんのこころがきめる

  あなたがそこにいるだけでその場の空気があかるくなる
  あなたがそこにいるだけでみんなのこころがやすらぐ
  そんなあなたにわたしはなりたい

  枯れたすすきがまだ美しい
  いのちいっぱい一生けんめい生きてきたからだ

  みかんも
  りんごも
  おたがいに
  くらべっこも
  競争もしないけれど
  それぞれに
  いのちいっぱいに
  じぶんの
  花を咲かせ
  じぶんの実をつける

  アノネがんばんなくてもいいからさ
  具体的に動くことだね

  体験してはじめて身につくんだなあ

  なんでもいいからさ
  本気でやってごらん
  本気でやればたのしいから
  本気でやればつかれないから
  つかれてもつかれがさわやかだから

  いま
  ここ
  じぶん
  その合計がじぶんの一生

  どのような道を
  どのように歩くとも
  いのちいっぱいに
  いきていればいいぞ

  あのとき
  あの苦しみも
  あのときの
  あの悲しみも
  みんな肥料になったんだなあ
  じぶんが自分に
  なるための

  あとでやろうと思っても
  やれた試しがない
  やるならば
  いつでも
  いまだ
  青春浪人

  アレもコレもほしがるなよ   (←ヤバイっ!!これはBobにみせられない)

4 件のコメント:

  1. 相田みつを美術館、いいですよね~♪
    私も好きです。
    って、1回しか行った事がないけど (^^;)
    つい、グッズを買ってしまって今年のカレンダーは「相田みつを」でーす。

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  2. うわあ、ようこそおいでいただきありがとうございました。
    コメントまでいただきうれしいです。
    パパイヤさんは彼のどの言葉がお好きでしょう。

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  3. 「外灯というのは人のためにつけるんだよな
     わたしはどれだけ外灯をつけられるだろうか」

    震災があったので心にしみました。
    そして実生活でも節電で夜道が暗い・・・
    心も夜道も外灯で照らさないとネ♪

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  4. その言葉もほんとうにしみいりますね・・・。
    パパイヤさんは温かいかたなのですね。
    わたしも、ほのぼのとまわりを灯してあげられる心の
    広さをいつも持っていたいな。
    ありがとうございました。

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